かんさつ日記

ヴィジュアル系バンドのライブレポートを中心に放流中。

2018.05.12 京 個展〜子宮で視る脳排泄〜 at 渋谷ギャラリー・ルデコ


【日程】2018年5月9日(水)〜5月19日(土)
【会場】ギャラリー・ルデコ
【時間】■第一部11:00~13:00 ■第二部13:30~15:30 ■第三部16:00~18:00
【料金】5,400円


写真集『失格弐』と絵本『TheZemeckises』の発売を記念して、渋谷ギャラリー・ルデコで11日間にわたり開催された京さん(DIR EN GREY、sukekiyo)の個展“子宮で視る脳排泄”に行ってきた。

「開催期間中は個展の内容を口外しないように」という御触れがあったため、言いたくても言えないジレンマに苛まれていたので(おおげさ)、記録も兼ねておぼえていることを書いておこうと思います〜。



ニュースサイトにもたくさん取り上げられていました。

natalie.mu
www.barks.jp
www.nikkansports.com




個展は2時間区切りの3部制で、チケットの整理番号は1部が101〜、2部は201〜、3部が301〜と割り振られていました。全館貸切で、フロアは下記のような構成。

6F エントランスフロア
5F 失格弐フロア
4F ゼメキス家フロア
3F グッズ販売フロア
B1F マダラニンゲン&DUMMYフロア


9名ずつ小さなエレベーターに案内され、6Fのエントランスまで上がります。
↓まさにこの擬ペニュちゃんが乗っているエレベーター。


6Fはエントランスフロア兼、映像上映コーナーであり、DIR EN GREYやsukekiyoのライブ映像が流れていました。友達同士で来ている人も多かったけれど、みんな喋らずじっとしてたり映像観てたりするから、怪しいセミナーみたいで少しシュール。

整理番号順に呼ばれ、入場特典の入った袋とオリジナルラベルのミネラルウォーターのペットボトルを受け取り、いざ出陣。このあとは階段を使っての移動になり、自由行動でした。各フロアについて書いていこうと思いますが、行った順に書くので順序はバラバラです!


3F グッズ販売フロア

まずはここへ。入ってすぐ、インパクト大すぎるお姿の京さんがお出迎え・・・。写真撮影OKの大きなパネル。

よく見るとフリルシャツ着てるんですよね。変態貴族!


個展グッズ、漆黒の箱(ガチャガチャ)、写真集&絵本の受付と列が分かれていたのでスムーズに用事を済ませられました。京さんパネルを撮影する人もいるので、写真の前はふさがないようみんなで自主的に空間を空けたりもしていて和やかな雰囲気。



5F 失格弐フロア

黒い暗幕をくぐると入り口で待機しているスタッフさんがいて、赤い懐中電灯を手渡される。ハンディタイプではなく昔ながらのゴツくて大きいやつ。オレンジ色っぽい光だったような。↓こんな感じの。


精肉工場のようなビニール製の赤い短冊状のカーテンを抜けると部屋の中は暗い。壁に掛けられた写真に自分で懐中電灯の光を当てて鑑賞するスタイルでした。BGMはオリエンタルな雰囲気の電子音楽

展示されていた写真は、写真集に収録されるものだと思うのであまり多くは語りませんが、メインビジュアルのおどろおどろしい写真から、フォーマル風な衣装のキレイ目な写真までバラエティに富んでいました。

暗闇の中では全体像が不明瞭な暗めの写真も多めにセレクトされいたように思います。光を当てることによって、鋭い眼光や流し目が露わになったりしてドキリとした。

進んでいくと、メインビジュアルの撮影風景映像が壁に映し出されていました。どうぞご覧ください!という感じではなく、斜めかつ部屋の橋の梁に映し出されていたので、あくまで演出のひとつみたいな感じ。開口器をはめてニヤッとした笑みをカメラに向けていらっしゃった……。

その付近には実際に触れることができるなにやら怪しげなコーナーも。なんと京さんのデスマスクならぬライフマスク!

クリーム色のシリコン性マスクが4枚ほどワイヤーで吊るされていて、その下には白いボックスが鎮座しており、まるで血のような赤い液体が注がれた中に京さんの石膏マスクが浮かんでいる。ボックスには「ご自由にお触りください」とのプレートが。

赤い液体がそれはそれは見事な血液色で、えーっこれ触らせるん!?とびっくりしつつも触れてみると、液体だと思っていたのはスライムで、汚れない仕様になっていました。

京さんの石膏マスクにスライムの赤色をつけたり、マスクを撫でてみたり、顔についたスライムを取り除いたり、と人によってとる行動が違うと思うのでおもしろい展示だなーと思いました。石膏マスクは鼻骨が少し出っ張っていたり、顔の大きさが自分の手のひらより若干はみ出すくらいだったりで、あ〜京さんも人間なんだな良かったな〜(?)と安心しました。にんげーん…にんげーん……。

ちなみに液体は手につかないと書いたけれど若干つきます。

本当に血みたいで会場を出たあとは職質されないか心配でしたね・・・。



4F ゼメキス家フロア

ドレープたっぷりのチョコレートブラウンの両開きカーテンがリボンでくくられていて、上には「The Zemeckises」の看板。入り口はかわいい雰囲気。

中はグロかわ。今回発売される絵本の挿絵(よって作画担当の指吸さんの絵なはず)の大きなパネルの展示でした。

ペニュやホイたちの絵に混じって、裸の女性が魔女狩りのように火あぶりになっているハードな絵もあったんですが、あれはなんだったんだろう? マイエル(ママ)の前身の姿とか?
マイエルだ!とわかる絵には、瞳の中に恐怖の表情を浮かべる人も描き込まれていたのが印象的でした。

順路の途中には、sukekiyoのライブで使っているものと思われる白いブラウン管テレビに、これまでのゼメキス家のアニメーションが映し出されていました。人が多かったので流し見しかしていないのですが新作も流れてたのかな。

それと、いちばんテンション上がったのはホドロ(パパ)の大きなオブジェ! 高さ80〜100cmくらいのサイズかなと思います。目玉部分がボウッと赤く点滅していた! 家族全員作ってほしい・・・。



B1F マダラニンゲン&DUMMYフロア

マダラニンゲンとDUMMYの期間限定ショップ。店内はピンクの照明でした。ポストカードを購入。




6F エントランスフロア

ラストは再びエントランスフロアへ。展示案内リーフレットはなかったので、見落としている箇所はないかなと自分で調べていたら、インタビュー映像を観ていないことに気がついて再度6階まで階段を昇る。

ライブ映像が15分くらい→インタビュー映像というようにリピートされているようで、アタマから観られるかは完全にタイミング任せだったんですが、運良くいい時間に滑り込めました。入場時にはなかったロングベンチも置かれていて、座って観られるようになっていました。スクリーンの右下には、sukekiyoのライブで登場した清水真理さん制作のドールがちょこんと座っていました。


わたしがちょうどフロアに入ったときには2/16のsukekiyo赤坂公演の映像か流れていて、「嬲り」の映像も観られたんですよね。この映像売ってくれー!


そしてお待ちかねのインタビュー映像。京さんはクリアブルーレンズのサングラスにハーフパンツとラフなファッション。膝小僧にかさぶた(!)。脚を組んでいるからめちゃくちゃ太もも見えている。

聞き手は元DIR EN GREYローディーであり、絵本の挿絵担当のYUBISUIこと指吸知さん(だるま画伯)。インタビューの中で京さんが「元ローディーのYUBISUIです」とカメラに向かって紹介していました。

撮影は、今まさに我々がいるフロアで行なわれた模様。同じ場所にいたんだーと不思議な感覚。自然光の中でのインタビューってめずらしい気がする。しかも個展開催の前日(5/8)に撮影したらしい……ギリギリすぎる! まだ準備が終わってないというようなお話もされていました(笑)。

【インタビュー映像要約】

  • 個展タイトル(“子宮で視る脳排泄”)は、目だけでなく身体で感じてほしいという意味でつけた。
  • 今回の写真集の撮影は前作(2013年発売の『失格』)のすぐあとくらいから撮り始めた。
  • ゼメキス家の中で親近感が湧くのはホイ。人のものを欲しがったり欲が強いところが自分と似ている。ホイがいちばん人間っぽいと思う。
  • ゼメキス家のキャラクターと一緒に住むならペニュ(どうしても選ばなきゃいけないなら、、というニュアンス)。でもお菓子で部屋をいっぱいにされそう。部屋が汚いのイヤなんで……。
  • 指吸さんとしては、ゼメキス家のキャラはわりと描きやすかった。線とか、(ライミの)「犬」とかおもしろい。描いていると、ローディーをしていたときに一緒にフィギュアとか見に行ったなぁとか、京さんこういうの好きだったなぁとか思い出す。
  • 京さんから見ると、指吸さんは描き込みがすごい。ママの目の中とかも。
  • 今も描いてます!と笑う指吸さん(笑)。


なんだか京さんと指吸さんの波長が似ていて、おだやか〜ほんわか〜なごやか〜な、笑顔の多いインタビュー映像でした。とても良かった!




入場特典はお面(人間を被る?)、輪ゴム×2、オリジナルラベルのミネラルウォーター、デザインチケット。


お面の裏には怪しいお札。


以上、そんな感じの子宮で視る脳排泄でした。